介護の壁!認知症の「被害妄想」はなぜ起こる?妄想と幻覚の違いや上手に寄り添うためのヒント

認知症になると、様々な症状が現れますが、その中でも特に介護者にとって悩ましいのが「妄想」ではないでしょうか。

妄想は本人が作り出した虚構ではなく、認知症という病気によって生じる心のSOSなのです。
大切な家族から被害妄想を訴えられて、その対応に苦しんでいる方もいらっしゃるでしょう。

この記事では、認知症による妄想の原因や種類、そして上手に寄り添うためのヒントをご紹介します。

認知症による妄想(作り話)とは


妄想

認知症の妄想とは、本人が現実ではないことを真実だと信じ込んでしまう症状です。

認知機能の低下や脳の老化などが原因で、記憶障害や判断力の低下などが起こり、実際に起こっていないことを現実と混同してしまうのです。
妄想は、本人の不安や孤独感、恐怖心などを和らげるために生じる防衛反応とも言えます。

妄想と幻覚の違い


認知症には、妄想以外にも「幻覚」という症状があります。

幻覚とは、実際に存在しないものを見て、聞いたり、感じたりしてしまう症状です。
妄想と異なり、本人も自分が幻覚を見ていることを認識していることが多いのが特徴です。

認知症による妄想の原因


過去の記憶とアルバム

認知症による妄想の原因は、まだ完全には解明されていませんが、主に以下の要因が関係していると考えられています。

1)脳の機能低下

 脳の老化や病気によって、記憶や判断、思考などの機能が低下し、現実と妄想の区別がつきにくくなります。

2)不安や孤独感

認知症になると、日常生活に支障が出たり、周囲の人とのコミュニケーションが難しくなったりすることで、不安や孤独感を感じやすくなります。
こうした負の感情が、妄想を生み出す要因の一つと考えられています。

3)過去の記憶や体験

過去の記憶や体験が、現在の状況と混同されて、妄想に繋がる場合があります。

4)性格や価値観

妄想の内容は、本人の性格や価値観によって左右されることもあります。
例えば、元々几帳面で神経質な人は、物盗られ妄想になりやすい傾向があります。

認知症による妄想の種類


認知症で悩む

認知症による妄想は、様々な種類があります。
以下に、代表的な妄想とその特徴をご紹介します。

1:被害妄想

●被害妄想は、認知症の中でも比較的多く見られる症状。
●誰かに監視されている、悪口を言われている、殺されようとしているなど、自分が被害を受けていると感じる妄想。
●具体的には、「窓の外に不審者がいる」「誰かが私の部屋を覗いている」「家族が私の悪口を言っている」などと言います。

2:物盗られ妄想

●自分の持ち物が盗まれたと繰り返し訴える妄想
●財布、貴金属、衣類など、高価なものや大切なものが盗まれたと感じるケースが多い。
●実際には盗まれていないにもかかわらず、家族や介護者を疑ったり、怒鳴ったり暴言を吐いたりすることがある。

3:見捨てられ妄想

●家族や介護者が自分を捨ててしまうと感じる妄想。
●「もう私を愛していないのか」「施設に入れられるのではないか」などと言います。
●些細な言動を過剰に解釈し、自分が捨てられると思い込んでしまうことがある。

4:嫉妬妄想

●配偶者が浮気している、家族が自分を疎んでいるなど、嫉妬心から生まれる妄想。
●実際には根拠のないことでも、疑い始めると強い嫉妬心にとらわれ、暴言や暴力に繋がる場合がある。

5:迫害妄想

●組織や集団から迫害を受けていると感じる妄想。
●特定の宗教団体や政治団体などを敵視し、攻撃される妄想を抱くことがある。
●妄想が強くなると、暴言や暴力に繋がる場合がある。

6:対人妄想

●周囲の人々が、自分に対して悪いことを企んでいると感じる妄想。
●具体的には、「隣人が私の悪口を言っている」「介護者が私の財産を狙っている」などと言います。
●対人妄想は、認知症の中でも比較的珍しい症状。

7:幻覚、見間違い

●実際に存在しないものを見て、聞いたり、感じたりする幻覚や、実際のものを見間違える症状。
●幻覚の内容は、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚など、五感すべてに関わる可能性がある。
●幻覚の内容は、具体的な人物や動物、風景などであることもあれば、抽象的な模様や光、音などである場合もある。
●見間違いは、実際のものを見間違える症状ですが、認知症高齢者にとっては、それが現実であると信じ込んでしまう。

8:帰宅願望

●自分が育った場所や、以前住んでいた場所へ帰りたいと強く願う妄想。
●実際には住む場所がなくなっていたり、帰る手段がないにもかかわらず、どうしても帰りたいと訴えます。
●帰宅願望は、認知症の中でも比較的多く見られる症状。

9:貧困妄想

●自分が貧乏になった、家族に迷惑をかけていると感じる妄想
●実際には十分な資産があったり、生活に困っていないにもかかわらず、貧乏になったと訴えます。
●貧困妄想は、アルツハイマー型認知症に多く見られる症状。

10:誇大妄想

●自分が非常に重要で偉大な人物であると信じ込む妄想。
●具体的には、「自分は有名な発明家である」「自分は王族の血筋である」などと言います。
●誇大妄想は、認知症の中でも比較的珍しい症状。

認知症による妄想への対応ポイント


認知症の対応

認知症による妄想は、介護者にとって大きな負担となります。
しかし、妄想は本人が作り出した虚構ではなく、病気による症状であることを理解し、適切な対応をすることが大切です。

1)本人の話を否定しないで話を聞く

本人の話は否定せず、最後までしっかりと話を聞いてあげましょう。
話を否定されると、本人はさらに不安や孤独感を増してしまう可能性があります。

2)本人を責めない

妄想は本人の意思で作り出したものではなく、病気による症状であることを理解し、責めることは絶対に避けましょう。
責められると、本人はさらに追い詰められてしまう可能性があります。

3)本人の話の状況を理解し共感する

本人がなぜそのような妄想を抱いているのか、その背景にある状況や感情を理解しようと努めましょう。
共感することで、本人は安心感を得ることができます。

4)一人で抱え込まずに周囲に相談・協力を求める

認知症による妄想は、介護者にとって大きな負担となります。
しかし、一人で抱え込まずに、周囲に相談・協力を求めることが大切です。

介護の悩みや不安を、誰かに共有することで、精神的な負担を軽減することができます。
周囲の人からの客観的な視点を得ることで新たな解決策を見つかったり、必要に応じて医療機関や介護施設などの専門的なサポートを受けることができます。

<相談相手・協力者の例>

家族
夫婦、兄弟姉妹、子供など、家族は最も身近な相談相手です。

親戚や友人
信頼できる親戚や友人にも相談することができます。

介護ヘルパー
介護ヘルパーは、介護に関する知識や経験を持っているので、具体的なアドバイスやサポートを受けることができます。

ケアマネージャー
ケアマネージャーは、介護保険サービスの利用に関するアドバイスや、地域の支援情報などを提供することができます。

医療機関
妄想がひどい場合や、日常生活に支障をきたしている場合は、医療機関を受診し、医師に相談しましょう。

5)本人と適度な距離を取る

認知症の妄想を抱えている本人は、不安や孤独感を感じやすく、介護者に対して過度に依存してしまうことがあります。
常に一緒にいると、お互いにストレスを感じてしまうことがあります。

介護者も人間であり、常に完璧な対応をすることはできません。
そのため、本人と適度な距離を取ることも大切です。

<認知症による妄想>症状別、介護者の対応方法


コミュニケーションをはかる

以下のような対応方法を参考に、大切な家族とのコミュニケーションを円滑にし、穏やかな生活を送れるようサポートしていきましょう。

1:物盗られ妄想の場合の接し方

否定したり、言い訳したりせず、まずは話をじっくりと聞いて共感しましょう。

盗まれたとされる物の捜索に協力しますが、見つからない場合は諦めるように促すのも一案です。
貴重品は安全な場所に保管し、本人の目の届くところに置いておくのも有効です。

2:被害妄想の場合の接し方

否定したり、正そうとしたりせず、まずは話をじっくりと聞いて共感しましょう。
本人の不安な気持ちを受け止め、安全な場所にいることを安心させてあげることが大切です。

監視カメラや防犯ブザーなど、本人が安心できる環境作りを工夫しましょう。

3:見捨てられ妄想の場合の接し方

愛情表現をたっぷり伝え、スキンシップを積極的に取りましょう。
外出や買い物など、一緒に過ごす時間を増やすことで本人も安心するでしょう。

本人の意思を尊重し、できる限り一緒に生活できるように工夫しましょう。

4:嫉妬妄想の場合の接し方

否定したり、言い訳したりせず、まずは話をじっくりと聞いて共感しましょう。

配偶者や家族とのコミュニケーションを円滑にするようにサポートするのもいいでしょう。
嫉妬妄想の原因となるような言動を避けるように、言い方に注意しましょう。

5:対人関係にまつわる妄想の場合の接し方

否定したり、言い訳したりせず、まずは話をじっくりと聞いて共感しましょう。
本人が安心して過ごせるよう、周囲の人とのコミュニケーションを円滑にするようにサポートしてあげるといいでしょう。

必要に応じて、医療機関を受診し、専門医の診察を受けることも大切です。

6:迫害妄想の場合の接し方

否定したり、正そうとしたりせず、まずは話をじっくりと聞いて共感しましょう。

妄想の対象となるような刺激を避け、穏やかな生活環境を整えることで落ちついてくる場合もあります。
必要に応じて、医療機関を受診し、専門医の診察を受けることも大切です。

7:帰宅願望の場合の接し方

否定したり、正そうとしたりせず、まずは話をじっくりと聞いて共感しましょう。
写真やビデオを見せて、思い出を共有するのも効果的です。

実際に以前住んでいた場所を訪れる機会を設けることも有効ですが、本人の体調や安全面に十分配慮する必要があります。

8:幻覚・見間違いの場合の接し方

否定したり、正そうとしたりせず、まずは話をじっくりと聞いて共感しましょう。
幻覚や見間違いの内容を具体的に聞き、どのような状況で起こるのかを把握することが大切です。

幻覚や見間違いの原因となるような環境的な要素を排除しましょう。
必要に応じて、医療機関を受診し、専門医の診察を受けることも検討しましょう。

9:貧困妄想

否定したり、正そうとしたりせず、まずは話をじっくりと聞いて共感しましょう。
本人の経済状況を説明し、安心させてあげることが大切です。

必要に応じて、財産管理を家族や専門家に委ねることも検討しましょう。

10:誇大妄想

否定したり、正そうとしたりせず、まずは話をじっくりと聞いて共感しましょう。
本人の自尊心を尊重し、褒めたり、認めたりすることが大切です。

妄想が日常生活に支障をきたす場合は、医療機関を受診し、専門医の診察を受けることも大切です。

認知症の妄想は治るの?病院や治療・薬について


認知症の妄想は悪化するの?

症状の悪化に悩む

認知症による妄想は、進行性の病気である認知症の症状の一つです。
そのため、時間の経過とともに悪化する可能性があります。
適切な治療や介護を受けることで、症状をある程度安定させたり、改善したりすることが可能です。

妄想が悪化する要因としては、以下のことが考えられます。

認知症の進行: 認知症が進行すると、脳機能が低下し、妄想の症状が悪化する可能性があります。
ストレス: 不安や孤独感などのストレスは、妄想を悪化させる要因となります。
睡眠不足: 睡眠不足は、脳機能の低下を招き、妄想を悪化させる可能性があります。
身体疾患: 糖尿病や高血圧などの身体疾患は、認知症の進行を早め、妄想を悪化させる可能性があります。

入院が必要な認知症による妄想

入院

認知症による妄想が、以下のいずれかに該当する場合は、入院が必要となる可能性があります。

<入院が必要な認知症による妄想>

□本人や周囲の安全が確保できない
□日常生活に支障をきたしている
□妄想がひどく、医療機関での治療が必要
□介護者が十分な介護を行うことができない

入院が必要かどうかは、医師が本人の状態を総合的に判断して決定します。

入院が必要となった場合、以下の施設が選択肢となります。

<入院施設>

(1)病院
妄想の症状が重症な場合や、医療的な管理が必要な場合は、病院に入院することになります。

(2)介護医療院
病院よりも医療的な管理は軽度ですが、医師による診察や看護を受けることができる施設です。

(3)グループホーム
認知症高齢者が共同生活を送る施設です。24時間介護体制が整っており、生活機能訓練やレクリエーションなどのプログラムも提供されています。

(4)特別養護老人ホーム
重度の介護が必要な高齢者が入所する施設です。医療機関と連携して、24時間介護を提供しています。

入院は本人の意思を尊重して決定することが大切

認知症による妄想は、適切な治療や介護を受けることで、ある程度安定させたり、改善したりすることが可能です。

しかし、妄想が悪化したり、本人や周囲の安全が確保できない場合は、入院が必要となる可能性があります。
入院が必要かどうかは、医師が本人の状態を総合的に判断して決定します。

また、入院後も定期的に医師や介護スタッフと面談を行い、本人の状態に合わせて適切な治療や介護を受けることが重要です。

認知症の妄想、困ったときの相談窓口や支援サポートについて


認知症による妄想は、介護者にとって大きな負担となります。
一人で抱え込まずに、周囲に相談・協力を求めることが大切です。
相談・協力を求める以外にも、 認知症の妄想に関する相談窓口や支援サポート制度があります。

以下では、具体的な相談窓口や支援サポート制度について詳しくご紹介します。

1. 医療機関

医療従事者
医師妄想の症状や日常生活における困りごとについて相談することができます。
必要に応じて、専門医への紹介や、薬物療法などの治療を受けることができます。
精神科医妄想の症状が重症な場合や、精神的な問題が伴っている場合は、精神科医に相談することをおすすめします。
薬物療法やカウンセリングなどの治療を受けることができます。
脳神経科医妄想の原因が脳の病気によるものである可能性がある場合は、脳神経科医に相談することも有効です。
脳の検査や、薬物療法などの治療を受けることができます。

<医療機関を選ぶポイント>

  • 認知症の診療に慣れた医師がいるかどうか
  • 地域的に通いやすい場所にあるかどうか
  • 本人が通いやすい雰囲気かどうか

2. 介護施設

介護相談員介護に関する様々な相談を受けることができます。
妄想への対応方法や、地域の支援情報などを提供することができます。
ケアマネ―ジャー介護保険サービスの利用に関する相談を受けることができます。
介護計画の作成や、サービス事業者の紹介などを支援することができます。

<介護施設を選ぶポイント>

  • 認知症の介護に特化した施設かどうか
  • 本人の状態に合った介護サービスを提供しているかどうか
  • 本人が過ごしやすい環境かどうか

3. 行政機関

介護保険
市町村の介護福祉課介護保険に関する相談を受けることができます。
介護サービス事業者の紹介や、介護虐待に関する相談なども受け付けています。
高齢者総合相談窓口高齢者に関する様々な相談を受けることができます。
認知症に関する相談や、介護サービスに関する相談なども受け付けています。

<行政機関を選ぶポイント>

  • 自分が住んでいる市区町村の窓口かどうか
  • 相談したい内容に対応しているかどうか
  • 相談しやすい時間帯に相談できるかどうか

4. 民間団体

相談窓口
認知症疾患医療センター認知症に関する専門的な医療を提供しています。
妄想の症状に関する相談や、専門医への紹介を受けることができます。
一般社団法人アルツハイマー病協会認知症に関する情報提供や、家族向けの支援活動を行っています。
電話相談や、オンライン相談なども受け付けています。
公益財団法人日本認知症支援センター認知症に関する情報提供や、研究活動を行っています。
電話相談や、オンライン相談なども受け付けています。

<民間団体を選ぶポイント>

  • 相談したい内容に対応しているかどうか
  • 相談しやすい時間帯に相談できるかどうか
  • 相談費用が無料かどうか

5. その他

書籍
家族会同じ悩みを抱える家族同士が交流できる場です。
経験談を聞いたり、情報交換したりすることができます。
ボランティア団体介護に関する様々なサポートを受けることができます。
訪問介護や、家事代行などのサービスを提供している団体もあります。
その他●インターネット上の情報サイト
●書籍や雑誌
●テレビ番組やラジオ番組

<相談する際のポイント>

  • 相談する前に、本人の状態や困っていることを具体的に整理しておきましょう。
  • 相談内容をメモしておくと、スムーズに相談することができます。
  • 複数の相談窓口を利用して、自分に合った情報や支援を見つけることが大切です。

一人で抱え込まずに、周囲の力を借りて、大切な家族を支えていきましょう。

まとめ


認知症の妄想は、決して簡単な問題ではありません。

しかし、今回ご紹介した内容を参考に、周囲の協力を得ながら、上手に対応していくことが大切です。
大切な家族とのコミュニケーションを円滑にし、穏やかな生活を送れるようサポートしていきましょう。

本人の気持ちに寄り添う接し方を心がける

寄り添う家族

認知症の妄想を抱えている本人は、不安や孤独感を感じやすく、周囲の人に対して攻撃的な態度を取ってしまうこともあります。
しかし、そのような言動は、本人の意思でしているわけではなく、病気による症状であることを理解することが大切です。

以下のような点に注意しながら、本人の気持ちに寄り添う接し方を心がけましょう。

<妄想を訴える認知症の方への接し方・対処法>

  • 否定や正そうとせず、まずは話をじっくりと聞く
  • 共感の言葉をかけ、安心感を与える
  • 本人の意思を尊重し、できる限り本人の希望を叶える
  • 穏やかな声掛けやスキンシップで、愛情を伝える
  • 妄想の内容を記録しておき、医師に相談する

地域の相談窓口や介護支援サービスやサポート制度を利用して認知症による妄想対策

介護サポート

認知症の妄想への対応は、一人で抱え込む必要はありません。
地域の相談窓口や介護支援サービス、サポート制度などを積極的に利用しましょう。

相談できる窓口としては、以下のようなものがあります。

<認知症による妄想に関する相談窓口>

  • 医療機関(医師、精神科医、脳神経科医など)
  • 介護施設(介護相談員、ケアマネージャーなど)
  • 行政機関(市区町村の介護福祉課、高齢者総合相談窓口など)
  • 民間団体(認知症疾患医療センター、一般社団法人アルツハイマー病協会、公益財団法人日本認知症支援センターなど)
  • 家族会
  • ボランティア団体

<介護支援サービス:例>

  • 訪問介護
  • 通所介護
  • 短期入所介護
  • 小規模多機能型居宅介護
  • 認知症対応型デイサービス
  • 訪問看護
  • 福祉用具貸与

<サポート制度:例>

  • 介護保険
  • 高額介護費制度
  • 介護予防支援
  • 認知症疾患医療センター事業
  • 認知症サポーター養成講座